2008年8月 6日 (水)

電子マネー概況

電子マネー概況について大学など各所で講演する機会がありましたので、そのご説明内容の要旨をまとめました。

■電子マネー概況2008■

 野村総研は電子マネー(プリペイド電子マネー、ICポストペイサービス)の市場規模が2011年度におよそ2.5~3兆円に成長すると予想。

 財務局の報告資料によれば、H19.4~9におけるIC型プリペイドカードの発行額が6,381億円に達している。これは前期(H18.10~H19.4)の2,801億円に比べると2倍以上に膨れあがっている。SuicaやPASMOなどによる物販利用が急増したことに加え、各種電子マネーが大手コンビニやスーパーに相次いで導入したことなどが後押ししていると思われる。

 JR東日本の4月24日のプレスリリースによれば、Suica、PASMOの電子マネー利用件数が1日あたり100万件を越えたとある。これを決済端末台数で割ると、決済端末あたり1日30件の利用があることになる。クレジットカードはおしなべて1日1件程度(共同利用端末における取引件数÷端末台数の概算値)なので、Suica、PASMOの電子マネーの利用頻度はクレジットカードの30倍ということになる。

 クレジットカードの利用額総額はおよそ32兆円。近年順調に伸びてきているが、それは病院、光熱費、税金など、もともと使えなかった場所での利用が伸びたことが大きい。
 電子マネーのチャージやポストペイアカウントをクレジット口座に紐付けることで、最終的にはクレジット利用を増やす効果も期待される。しかし電子マネーの市場規模が2011年度で3兆円とすれば、クレジットの利用額の10分の1以下だ。その全てがクレジットカードに紐尽くわけではないので、クレジットカード利用額への貢献は案外小さいかもしれない。

 「電子マネーによる直接的な売上増よりも、電子マネーとクレジットカード口座を紐付けることによるメインカード化が重要」、というカード会社の意見をよく耳にする。メインカード化することで、電子マネーのような小額ばかりでなく、日常生活全ての決済にそのカードを使ってもらうことが本来の目的という訳だ。

 その他、フォーラムでは大手コンビニ7社での電子マネー利用状況のご説明や、利用金額のシミュレーションなどを行った。

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