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2008年11月14日 (金)

Cartes 2008合同視察のご報告(概略)

お陰様で、Cartes2008合同視察団は全員無事に帰国いたしました。
現地報告の簡易版メモを本ブログでもご紹介いたします。なお詳細の報告は

・モバイルITフォーラム(mITF)
 メンバー制、09年5月に報告書を一般公開
・ICカードとカード教育を考える会
 次回JCCフォーラム(別途ご案内)

などで発表されますので、詳しくおしりになりたい方はそちらをアクセスして下さい。

■Cartes2008

全体的にはNFCに関連するソリューション・プロダクトの展示が多く、本来のICカードの色が少し薄まった。モバイル関連のソリューションも多数出展。
昨年は日本がホスト国だったため日本のイベントなどもあり、多くに日本人が見られた。今年はアメリカがホスト国だが日本人の参加者は多く、以下の日本企業の展示に加え、個別視察、来訪する日本人が多く見られた。

日本からの出展企業):DNP、日立製作所、Sony、IWI、凸版印刷、凸版フォームズなど

■個別打合せ

全体を通じて、ヨーロッパでは通信キャリアが中心となり、金融機関を巻き込むかたちでNFCの標準化やサービス展開が進んでいることが確認された。

GSMA、Pay-BUY-Mobileなどの標準化グループは積極的にNFCサービスの標準化を進めている。その中心メンバーでもあるOrange社(仏最大キャリア)、Credit Mutuel(仏大手銀行)と有意義な打合せを持つことが出来た。

他方、ビザ、マスターカードなどの国際ブランドの影響力が薄くなりつつあることも確認された。

 
□Orange 4日 16:00~17:30 (パリ)

フランス最大手の通信キャリア。固定/移動両方提供するメガキャリア。
Orangeはフランスで先にご紹介したPayez Mobileの中心的メンバーでもある。今回は、通信キャリアとしてのNFCの位置づけやビジネスモデルの考え方などを中心に意見交換を行った。同社はNFCを通話サービスと同様世界どこでも共通的に利用できるサービスとして展開する考え。ケータイのNFCサービスは90%以上の利用者が好むという結果もでており、NFCサービスに注目している。
 
□Cresit Mutuel 4日 9:30~10:30 (パリ)

フランスの大手銀行(国内2位)。ICカード、モバイルなどへの取り組みに積極的なことでも有名で、今回はNFCを活用したPeyez Mobile実験や今後の展開方針などについてヒアリングを行った。同社のNFC推進はOrangeと協力関係にあり、2社のNFCに対する考え方には共通点が多い。Orangeと同様、NFCケータイサービスは90%以上の利用者が好むとの結果を強調していた。
 
□Visa World Wide 4日 16:00~ (パリ)

世界最大の国際決済ブランド。今回は主に北米の本部スタッフにコンタクトレスやNFCに関する取り組みや今後の方向性などについて意見交換を行った。グローバルの観点での話だったため、具体的な事例や各国の個別事情についてはあまり情報が得られなかった。しかし全体的にNFC、コンタクトレスペイメントを積極的に推進する立場にあることが確認できた。
 
□Gemalto 5日 11:00~12:30 (パリ)

世界最大のICカードメーカ-。日本でも通信キャリア向けSIMカード、決済カードなどの提供している。NFCに関する取り組みを中心に意見交換を行った。Orange、Credit Mutuelからのヒアリング内容の裏づけともとれる内容で、NFCに対するEU地域の活動が活発であることが確認できた。
TSM(ダウンロードサービス)について、Orange、Credit Mutuelが特定企業1社によるTSMを否定しているのに対し、同社はGemaltoが主体となって提供するTSM事業を説明した。
 
□Veolia Transportation 4日 14:00~15:30 (パリ)

欧州全域で鉄道、バス等交通機関向けのチケットシステムを提供する事業者。今回は欧州での交通機関向けIC乗車券の状況や、NFCへの取り組み状況などをヒアリングした。フランスの交通乗車券はゾーン制運賃、1Dayパスなど基本的には買い切り運賃制度なので、既存のプラスチックカードベースのIC乗車券をそのままケータイで購入する仕組み。日本のように出発地-目的地の距離に応じた運賃計算は不要。
 
■ロンドン

ロンドンではAPACSの訪問と、その後PayPass加盟店でPayPassによる決済を試みた。
 
□APACS 7日 10:00~12:00 (ロンドン)

日本でいえば全銀協とクレジットカード協会が合体したような団体。EMV化、Chip&PIN等イギリスにおける決済サービスの標準化、IC化の推進母体として強い指導力を発揮。
今回は、イギリスにおけるクレジット、デビットカードの利用動向と今後のフォーキャスト、不正被害の状況、コンタクトレスIC状況などについてヒアリングを行った。

  • インターネット不正が急増(5億ポンド)し深刻化
  • 過去10年クレジットはあまり伸びずデビットカードの利用が急成長している
  • EMV化でスキミング・盗難紛失被害(国内)は大幅減。しかしEMVカードの磁気データをスキミングし、EMV化が送れたUSで利用する被害が多発
  • 3-D Secureの導入が急速に進み、07~08年度でイギリス全ネット決済金額の1/3が3-D Secure化

■その他

個別面談以外に、Cartes2008展示会場で以下の個別企業の説明を受けた。

STマイクロエレクトロニクス、SCMマイクロシステムズ、マスターカード、大日本印刷、凸版フォームズ、日立製作所、インテリジェントウェーブ
 
以上

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